女子中学生の昼休みのごとく、きゃーきゃー言いながら、36時間ぶりのご飯を堪能した3人。とにかく焼きたての秋刀魚に食らいついたあの瞬間の幸福感たるや、相当なものでした。

すべてを食べ尽くした時には、まさに宴の後といった風情で、後片づけもしっかり済ませて、再び車に戻ります。でもなんだかぐったり…。とにかく一回落ち着こうと、近くの大型スーパーの駐車場に車を止めて店内へ。
究極の美味いもんにありつけたはずなのに……。あんなに我慢して食べたご飯なのに……。なぜかテンションが上がらない。しかも急激に美味しいものを食べたからか、お腹がびっくりしてどうも体調がおかしいんです。それなのに、いったい何の欲望に突き動かされたのか、3人そろってフードコートで「31-サーティワン-」アイスクリームを購入、しかもダブル!完全に反動です。「FOOD IS FREEDOM」を合い言葉、ほんとうに美味いもんを求めて旅に出たはずが、31アイスクリームのあまりにもなビビッドカラーと甘みにりすチームきれいに撃沈。いよいよ本格的にぐったり……。とりあえず、車に戻って休憩します。


一休みすると、少しは体調も回復してきました。と同時にまたもや食欲がむくむくと。当初の目的を果たしてしまったぼくたちは、ようやく自らの欲望をきちんと放てるようになってきました。そして思いの矛先は夕食へ。しかし、口には出さずとも行き先は一つ。ぼくは皆の気持ちを代表するようにこう言います。「今日の夜はやっぱりあそこやんな?」「ええ」「もちろん」。さこりと清永くんがすかさず答えます。
改めて皆の意志確認をしたぼくは、
「よっしゃ、じゃあ行こうやないか…念願のココイチへ!!!」


少し早い夕食でしたが、そんなことは関係ありません。各々、カツカレーやらハンバーグカレーやらを注文。きっとこのときの3人の周りには神々しくも温かいオーラが放たれていたに違いありません。
あのとき、あの瞬間なら、いくら背後から頭をどつかれようとも、笑顔で振り返って「ぼくの頭、邪魔ですよね。すみません。ニコッ」なんて答えられそうなほど。いやあ、とにかく幸福でした。なんて言うんでしょうね。生きてて良かった。ベタですが、ほんとそんな感じです。そこで、ぼくはきっとみんな思っているに違いない一言を発してしまいます。Re:S以外の雑誌だったらありえないような一言。でも言っちゃいました。
    
「秋刀魚とかご飯とかほんっまに美味しかったけど、
……正直、このカレーの方が美味しいよな?」
苦笑しつつも、うなづく二人。     

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