あのアメのおかげでなんとか眠りにつけた3人。ついに二日目突入です。昨夜0時の時点で見事24時間の絶食を我慢しきったぼくらは、確実に大きな山場を越えました。ベルリンの壁崩壊直後のドイツ人よろしく、あんなにも強大だった食欲の壁の崩壊に、いったいあれはなんだったんだろう?てな心地。

何かをやり遂げた妙な自信(ちっぽけ!)も手伝って、早速、『伊達の旨塩』を求めてパッケージ裏の住所まで車を走らせるりすチーム。たった数分でたどり着いたその場所は、石巻の海が目の前に広がる、静かな住宅街でした。小船佇む青い海の長閑さに、絶食24時間達成の感慨も相まって、ずいぶん穏やかな気持ちでNATURAのシャッターを押すぼく。隣では清永くんがしっかりとしたシャッター音を鳴らしながら、中判カメラを操っています。

おそらくこの辺りであろうというところを、ぶらぶらと歩いてみる3人。「住所的にはここのはずやけどなあ」という目の前の建物は、どう見ても普通の一軒家でした。ほんとうにここであってるんだろうか?と不安に感じながらも、いきなり押し掛けるにはさすがに早朝すぎるだろうと、せめて、9時くらいまで車内待機することに。なんつって二度寝タイム。

珍妙かつ耳障りな、さこりの携帯のアラーム音で目を覚ました3人は、再び例の一軒家に向かいます。するとちょうど玄関から奥さんらしき人が出てきたもんだから、これはチャンス!とばかり思い切って声をかけます。
「実は僕たち美味いもんを求めて旅をしているんですけど、七ヶ宿の道の駅で伊達の旨塩を見つけたんです。でも、買い損ねてしまって……云々」と懸命に事情説明していると、奥からご主人が登場。
まるで漁師のような出で立ちと寡黙な姿に、ダンディズムを感じるお父さん。無言のまますぐ隣の小屋へと3人を案内してくれました。そここそがまさに塩作りの現場なのでした。

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